バイオメディカルサイエンスセンター
バイオメディカルサイエンスセンター概要
365体育app3年4月に附属病院の隣に設立した次世代医療研究センター3階に、バイオメディカルサイエンスセンターを開設しました。バイオマーカー解析部門、検体管理部門、情報管理部門、システム管理部門の4部門からなります。
バイオバンク事業と解析受託事業の2つの事業を行い、がんや難治性疾患などの研究を行うための基盤施設として、医学部?薬学部共同による創薬研究や企業との共同研究を推進します。
スタッフ
センター長?内科学第3講座教授 | 山本 信之 | |
副センター長?内科学第3講座准教授 | 洪 泰浩 | |
バイオマーカー解析部門 | 部門長?病院教授 | 洪 泰浩 |
副部門長?薬学部講師 | 山下 琢矢 | |
特別研究員 | 大菅 光雄 | |
検体管理部門 | 部門長?人体病理学講座准教授 | 小島 史好 |
人体病理学講座助教 | 松﨑 生笛 | |
中央検査部 病理診断室副主査 | 永井 宏和 | |
情報管理部門 | 部門長?医療情報部 部長?病院教授 | 西川 彰則 |
特別研究員 | 日茂 雅文 | |
システム管理部門 | 部門長?医療情報部 部長?病院教授 | 西川 彰則 |
副主査 | 山本 径代 | |
外科学第一講座 | 講師 | 平井 慶充 |
外科学第二講座 | 講師 | 北畑 裕司 |
講師 | 岩本 博光 | |
助教 | 宮本 篤 | |
中央内視鏡部 | 助教 | 北谷 純也 |
腎臓内科学講座 | 助教 | 山野 由紀子 |
脳神経内科学講座 | 助教 | 中山 宜昭 |
小児科学講座 | 准教授 | 島 友子 |
研究推進課 | 課長 | 川嶋 宏通 |
副課長 | 和佐 昌紀 | |
研究支援班長 | 藤本 敏子 | |
経理課 | 情報管理班 副主査 | 佐竹 明子 |
部門紹介
バイオマーカー解析部門
バイオマーカー解析部門ではがんや難治性疾患における医療の向上を目指して、臨床と基礎研究の橋渡しとなる研究を行っています。バイオバンクに収集?保管される検体を含め、患者さんからご提供いただいた検体を活用した研究を中心に行います。中でも、臨床試験の中でのバイオマーカー研究に注力しており、院内はもちろんのこと、多施設共同臨床試験において血液や組織などの生体試料を用いたバイオマーカー研究を数多く実施しています。得られたデータを患者さんの医療情報と合わせて解析することで、どのような特徴を持った患者さんにおいて治療がよく効くのか、治療効果が十分でない原因は何なのかを明らかにし、新しい診断法や治療の開発を目指します。
検体管理部門
検体管理部門は、同意をいただいた患者様の検査検体から、そのごく一部をヒト生体試料として採取し、保管管理しています。生体検体は、提供者が特定できないように氏名や住所などの個人情報を全て削除して、匿名化され形で保管されています。保管されている生体試料は、倫理審査を受けた様々な研究に提供されます。ヒト生体試料は、組織、細胞、血液、体液など多岐に渡ります。組織生体試料の採取には病理診断科の病理医が立ち会い、適切な部位の採取を行っています。採取された生体試料は、凍結状態や化学処理された固定状態で保管され、生体試料の品質は研究の成果を左右します。この様に生体試料を適切に保存管理することで、新しい診断?治療法の開発や創薬など様々な研究に利用することが可能となります。
情報管理部門
情報管理部門の役割は、検体情報が正確に登録され、適切に管理されている状態を確保することです。
そのために当部門では、検体管理システム(SAmple Tracking System)を用いて、電子的な情報管理を行っています。
電子カルテシステムとの連携およびバーコード付保管容器(2D Storage Jacket Tube等)の有効活用により、正確な情報登録を実現し(バーコードスキャン入力により誤入力の発生を極少化)、個人情報が保護され(個人情報の匿名化)、情報漏洩のリスクが最小化された(外部環境から遮断された医療情報システムネットワーク内)情報管理体制を構築しています。
取扱情報
検体情報:検体ID、検体採取日、検体種別、数量、保管場所、保管期限 等
患者情報:患者ID、性別、 生年月日、同意情報
付帯情報:各種診療情報
検体検査オーダー番号や検体IDを検体管理システムに入力する際は専用の機器(バーコードリーダー?スキャナー)を使って、バーコードスキャン入力を行っています。キーボード入力に比べて、作業効率および入力データの正確性が格段に高い入力方法です。
システム管理部門
システム管理部門では附属病院の医療情報システムと連携し、バイオバンクに収集?保管された検体に臨床情報を紐づけする業務を行っています。企業や他施設等の細かなニーズに対応し、現在の研究や将来の様々な研究に検体とともに豊富な臨床情報を提供できるようなバイオバンクを目指しています。
バイオバンク事業
がんを含む難治性疾患や希少疾患の予防?診断?治療法の開発には血液や組織などの生体試料は欠かせないものです。患者さんが検査のために採血する際に通常より少し余分に採らせていただいた血液や手術などで摘出し診療後に残った組織と、付随する診療情報をデータベースとして収集?保管し、将来の医学研究に活用します。
なお、診療情報や遺伝情報は厳格な匿名化を行い、患者さんの個人情報は厳重に保護します。
解析受託事業
解析部門では、現在の医学研究に欠かせないゲノム解析や遺伝子発現解析を行う設備を有しています。その設備を活用し、学内における解析を受託することにより、大学全体の研究の活性化に寄与します。
今後の研究
バイオバンクに収集?保管される検体を含め、患者さんからご提供いただいた検体を活用した研究を中心に行います。特にがんや難病の原因となる遺伝子における変化について、バイオメディカルサイエンスセンター解析部門に整備した次世代シーケンサー(高速でのゲノム診断が可能な機器)を用いて測定を行います。得られたデータを患者さんの医療情報と合わせて解析することで、どのような特徴を持った患者さんにおいて治療がよく効くのか、治療効果が十分でない原因は何なのかを明らかにし、新しい診断法や治療の開発を目指します。
患者さんへのお願い
本学では附属病院を受診された患者さんを対象に、手術や検査で採取した血液や組織などの生体試料及び受診された際の治療や検査に関する記録などを記載した診療情報を提供していただけるよう患者さん、ご家族にお願いしています。
生体試料の提供へのご協力については、患者さんの自由な意思で決めていただけます。ご協力いただけない場合や協力を途中で取り下げる場合もその後の診療において不利益を受けることは一切ありません。診療情報や遺伝情報は個人が特定されないように匿名化を行うとともに、個人情報として厳重に取り扱います。ご不明な点がありましたら担当医師又は下記までお問い合わせください。
ご提供いただいた生体試料や診療情報は病気の予防?診断?治療法等の研究に用いられ、将来の医療の進歩に貢献できる可能性があります。
- 問い合わせ先
- バイオメディカルサイエンスセンター(073-447-2300(内線5583))